恋と愛は 違うね 罪と罰



私は 娘に夫との離婚を話した。

娘は 迷わず 私を選んでくれた。

私は娘との新生活を夜な夜な考えていた。

住まいや 諸手続きのことをマツコに相談した。

話しは休憩時間ではおさまらず 仕事が終わりマツコを家に送り届けながら車中での相談が

 何日も続いた。

 

全く会話のない夫と久しぶりに 話しかけた。

 離婚届を書いてあるから 自分の所を書いて 明日出したいから。

 それと今急いで家を探しているので 見つかり次第 娘と出ていくね。

 明日までには書いとくから 置いといて と視線すら会わせなかった。

これでいい。

あとは 職場の近くに引っ越そう

気持ちは晴れ晴れ、早く引っ越そう

念願叶い 職場に比較的近い公団住宅に 入居できることになった。


マツコに色々お礼が言いたくて 私は仕事の休みに マツコの仕事が終わる時間を待ち、送って帰る予定だった。


信号待ちで先頭にいたマツコを乗せた私の車に対向車の真っ赤な普通車が猛スピードで ぶつかってきた。

私の車は後ろに下がり後続車にバウンドを繰り返した。

平日の夕方ともあり通勤ラッシュで大渋滞

何が起きたのか 記憶がなかったが、マツコから状況を後に聞かされたのだ。


気付けば救急車に乗っていた。

夢か幻か N課長の声が聞こえてくる

マツコが職場に連絡して N課長が店長の運転する車で駆けつけたそうだ。

私は血まみれになっていた。

引っ越しを控えており 免許の更新も近く 慌ただしいはずの日々が警察通いとなった。