かつての3人同窓会 忘れられない2



他愛もない内容のメールが続くなか 自分を試したくなってきた。


15年も経ち お互い初老なのです。


その頃 日々の出来事や愚痴を アメブロに書いていました。


どうでも良いことだが アメブロに色々書いていて日々楽しいよ とメールに書き添えました。


返事が来るまでドキドキ


ついでに書いたはずのブログ情報が気になったのですかね、どうやって入会するのか教えて!と返信が

きた。


娘に聞いて その通りメールで伝えたのです。


登録完了!メールとブログのコメントと両方から色々送信してくるようになったのです。


初老の二人は 再度繋がったのです。


3人会の日にちはマツコを通じて連絡がありました。


当日何を着ていこうか?靴はどれにしようか?髪型は、メイクは…うろたえ 時にはしゃいだり


横で見ていた娘は 自分の事のように 真剣に考えてくれました。


また私の イタズラ心が涌き出てきたのです。


私は 今でも変わらず好きです、あなたは?


返事にガッカリ


好きとか嫌いではない。


はしゃいだ私の心 バカみたいだった。


ただ 会いたい。それだけ 


約束はもう決まったのだから マツコと久々の会話でも…楽しみを変えました。


本心はガッカリした自分を見られたくはないが こんなやり取りをマツコがどう思うか 耳に入れたくなかった。


私の心は仕事をしていても 15年前に 行ったり来たりでした。


我慢できず ついにマツコに話しました。


何か会いたくなくなってきた。


連絡先を聞いておいてほしいってN課長から 言って来たのよ、昔と何も変わってないよ、3人会しよう!


マツコの言葉に 単純な私の心は また弾んできました。


ブログに 早く会いたいな~🎶と書いたら うん。とコメントが入っていました。

かつての3人同窓会 忘れられない



かつてパート勤めをしていたN課長と別れて 数年間を経た。


決して忘れたことのない 生涯で一番の男


思い出だけでも 充分恋愛中。


あの人との恋愛は 交通事故の古傷と 数少ない写真のみとなった。


当時 小学生だった娘も就職をした。


私もそれなりのいい年齢になった。


勤め先も安定し 職場でのお茶したり飲み会仲間もできていた。


長年連絡も取り合ってもいなかったマツコから職場に電話があった。


折り返し連絡がほしい と伝言と連絡先のメモ書きに 誰だっけ?


名字を聞いても マツコの名前と名字が一致しないくらい年数が経っていた。


言われたように電話をした。


話し始めはギクシャクしていたが 当時に戻ることなど そんなに時間が要らなかった。


何度か夜に電話がかかってくるようになった。


会話も弾み マツコとY課長の関係も とっくに終わったらしい。


私を探して連絡してきたのには 理由があったようだ。  


昔のメンバーで3人会をしたい と言い出した。


何を言っているのだ?15年も経っているのだ。


会えるなら会いたいのが本心


もしかしたらもう死んでるかもよ と悪ふざけのつもりでいった。


マツコはN課長の勤務する本社に電話して 所属している場所をやっとの思いで 知ることが出来たらしい。


既に何回か電話連絡を交わしていたらしいのだ。


連絡先をN課長に教えても良いか聞かれた。


私は長い時間 話題を反らしながら 結局 いいよ と返事をした。


その頃にはマツコとは電話だけではなく メールもするよになっていた。


N課長から 突然メールがきた。


アドレスに名前が入っていたので 誰かわかった。


何回メールを交わしたかわからないが 生きていたんだね!と 私の悪ふざけがはじまった。

恋と愛は 違うね 別れ2




彼との距離がどんどん開いていく。


離れていく焦り 会いたい気持ち 定職に就けない情けなさ 


反抗期を迎えた娘


どうしたら良いかわからない


金銭的に余裕もないのに 会いに行きたくてたまらない。


待ちに待った連絡がきた。


迷わず向かう。


彼に会うまでの間 何度となく 今日が最後かも また別れの予感しかなかった。


彼が駅で待っていた。


そして行き先は 当たり前に数回通ったホテルに今回も 半日近く入り浸る。


前回からの近況を 聞いてくる。


何から話せばいいか たくさんありすぎて…


彼から 俺は情けない男なんだよ。


初めて聞く弱音だ。


何故そんなことを 言い出すのか しばらく無言とため息


転勤先の職場に 女房を働かせているのだが 家に帰っても仕事場でもずっと見張られている気分だ。

求人を出しても人が来ない状況で仕方なく女房を働かせているが どっちが店長かわからないくらい 横柄な態度されるが…

屯子に連絡しようと 何度もメールしようとしたが 様子伺いの女房の視線には怪しく見えるだけなんだろうね

やっとの思いで 連絡したんだよ。

家でも 仕事場でも 喧嘩ばかりだよ。この前 女房に離婚したいって話したら 前の店の女と一緒になりたいんでしょ どうせ

見透かされていたよ


前の店の女って誰の事?


屯子の事だよ。


私は そんな話を聞きたかったわけじゃなかった。


奥さんと仕事してたんだね。


うん。情けないだろ!こんな男 嫌だろ?

女房が屯子に気づいているせいか 絶対に離婚しないし 死ぬまで二人が苦しめばいい とあいつは人間じゃないよ!


そっか、死ぬまで苦しめばいいか… 当然の権利よね。

 

私から別れ話を切り出されるのを 待っているのだろう。


もう探りあいをする気力もなかった。


もういいや、もう連絡要らないよ。大変でしょ、見張り付きだから


それでいいのか?何度も聞いてくるが 充分苦しんでいるけどまだ 不足なんでしょうね


ごめんね、守ってあげられなくて…泣いていた。


私はどのようにして帰宅したか 全く覚えていない。


完全な別れを迎えた。