恒例になった月に一度の 3人会
マツコは 休憩時間にどうにかして Y課長を誘ってと繰り返す
私にとっては 苦痛でしかなかった。
言いなりにならない私に またマツコの仕掛け罠が待っていた。
周囲の仕事仲間が 次々 Y課長が探していた と、声を掛けてくる
嫌な予感しかなかった。
Y課長が現れた。
ちょっと話が…飲み会は自宅が遠いから 無理なんだよ。
飲み会があるんですか?ととぼけてみた。
マツコさんが 向坂さんから一緒に来てと誘われたと聞いた
3人会は 酒癖の悪いマツコとN課長の悪ふざけとばか騒ぎで 終始笑いが止まらなかった。
私は車の運転手だったので マツコを家まで送り N課長を勤め先の駐車場まで送り届けた。
勤め先の店長が待ち受けていた。
N課長は 酔った勢いで 店長の名前を呼び捨てで 勤務時間外まで偉そうに言うな!
と言いながら 急に私に抱きついてきた。
店長は しばらく 私たちを見ていたが 諦めて帰って行ったようだ。
私はN課長の暴言に 心配しかなかった。
誤解されたら どうするんですか?
沈黙のなか いろんな感情が沸いてきた。
N課長が私の手を強く握ってきた。
俺は 屯子ちゃんとこうしているだけで 楽しいし落ち着く
何も言えなかった。
何もなかったかのように 時は過ぎ 桜が咲き乱れる季節になった。
ここで言い忘れていたことがありました。
私の名前は 向坂 屯子です。
N課長は労働組合の役員をしていて 会合に出席するように誘われた。
お誘いはどんどんエスカレートして、花見の幹事を任す と言い出す始末
私は 楽しい3人会とは 裏腹 家庭が完全崩壊
終わる事のない誘いに N課長に家庭崩壊の話を打ち明けた。
元々他人同士なんだから うまくやれる方が過酷だと思うよ と自分の考えをはき